バイクのカギがささらないと思ったら机の鍵だった。

え?何しているのかって?いや実はこのバイクに乗ろうと思ってカギをさそうとしたら、どうしてもささらなかったんですよ。それでなんでだろうと思って良く見たら、そのカギ、なんと机の鍵だったんですね。いやあ驚きました。
それで今度は、その机はどこの机だろうって思ってずいぶん考えたんですが、正直さっぱり思い当たるところがないんですね。だって自宅でも職場でも、わたしは机にカギなんてかけませんからねえ。いや、そりゃかけている人がいるのは知っていますよ。よっぽど大切なものを机にしまっているんでしょうね。でも、たとえば机の引き出しを開けようとして、それで鍵がかかっていたら、やっぱり何かすごいものでも入っているんじゃないかって考えませんか?自分だったら日記が入っているのかなって思いますね。いや、わたしは日記なんかつけていませんよ。そんな時間ないし、帰ったら風呂に入って、酒飲んで、テレビ見て寝るだけですから。

まあ、そんなわけですから仕方ないですね、今日のところはバイクはあきらめますよ。ええ、このままここに置いていきます。だってカギがないんじゃ動かせないじゃないですか。それともあなたがこのバイクの鍵持ってるんですか?違いますよね。ああ、もしかして、邪魔なんですか?でも別に駐車違反ってわけじゃないですよね?ここ、スーパーの駐車場ですもんね。停めてあるからって文句ありませんよね?しかもあなた、このスーパーの店員ってわけじゃないでしょう?
え?このスーパーで何を買ったかですって?そんなことあなたになにか関係あるんですか?何も持ってないように見えるからって、別にどうでもいいでしょう?タバコ買っただけかもしれないでしょう。わたしは吸いませんけどね。もう、いいでしょ?わたし行きますよ。え、最後に質問?このバイク、わたしのかって?さっきからいったいなんなんですか。いいかげんにしないと警察呼びますよ。え、あなたが警察?

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